先週が西部警察なら、今週はやっぱりこれでしょう。

テレビシリーズ連動の最終作であり、かつシリーズ最高傑作。


もっともあぶない刑事

当時、人気絶頂だったテレビ作品がいよいよ終了する際に
制作されたこと、またバブル景気の終末局面だったこと等の
諸条件からから充実した内容。メガホンを取ったのが村川透
監督という点も非常に重要だと思います。

この後で、数年おきに制作されたスクリーン作品は、どれ
も”お久しぶり再会記念イベント映画”の色が濃く、ストー
リーは荒唐無稽、派手な演出が多く、刑事モノの基本であ
る硬派な犯罪解決路線を忘れてジョークを飛ばしまくるので、
ギャグの応酬となってしまったのが少々残念なところなの
ですが、この作品は基本の路線をしっかりと抑えながらジョー
クを”かまして”いるので、観ていて楽しく、おしゃれで
カッコ良く、スピーディーでセクシーで、ワイルドでキュー
トな”ゴージャスなジョーク”の繊細なバランスが維持され
ている大人の映画になっています。

村川透監督の細かい作り込みも冴え渡り、非の打ちどころの
ない素晴らしい作品ですが、願わくば覆面パトカーはレパー
ドの”クーペならではのセクシーな長いドア♪”も観たかっ
たです。

感謝!