極上のなかの極上クライヌリーシュを頂いて若干放心状態に陥り、
その次なぞないのですが、気分を入れ替えて次の一本を選ぶのなら
やはりハイランド・パークになるでしょうね。

highlandpark16yo.jpg

先のクライヌリーシュと同じ、シングル・モルツ・オヴ・スコット
ランドのカスク物で、1990年3月19日蒸溜、ホッグズヘッド
熟成、2007年3月13日瓶詰めの16年物。アルコール度数は
53.2%です。

こういうボトルを試すことになると、いわゆるハイランド・パークの
オフィシャルが、いかに良くできたブレンドなのかということを思い
知らされます。けだし、ピート、シェリー、ヘザー、バニラ、フルーツ、
などが混然一体となりつつも見事に次々に姿を現すからです。

しかし、本当の本当に生一本のこのカスクでも、ピートにヘザー、
バニラ、フルーツまで認識することができ、またフロアモルティング
の複雑な舌触りも生きていて、ハイランド・パークここにあり、と
高らかに謳わんばかりの存在感を示しています。

現代のウィスキー作りは、どんどん科学的アプローチが進み、生産も
機械化と合理化が進んで、どちらかといえば安定した、別の言い方を
すれば画一化した味わいになってきていますが、これなどはウィスキー
に画一など害でしかない、と切って捨てるかのような、孤高の生き様
のようなテイストを示してくれています。

先のクライヌリーシュといい、このハイランド・パークといい、ここ
の選択眼には頭が下がる思いです。と同時に、こういうものこそ、
本当に本物の「ザ・ブランド・オヴ・ブランズ」というものでしょう。

本物を愛する人だけが味わうことを許される一本だと思います。

感謝!